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ありがとう 佐賀北高校

過去最多の73イニングを戦った今年の佐賀北高校。開幕式直後の初戦、福井商業との一戦を見て、以前の駒大苫小牧高校と何かダブルものを感じました。小柄な選手に目いっぱいの守備、送りバントの徹底、そしてホームランと‘The 高校野球’というチームでした。

そして2戦目の宇治山田商業との延長15回再試合は、両チームのキャッチャーの肩の強さと野手のファインプレーが光りました。2試合目は9-1と前回書いた通りでしたが、存分に力を発揮したゲームでした。ここから観衆を味方につけていったように思います。観戦した人は応援したくなる何かが必ずあったはずです。

4年前、北海道では最強と言われた駒大苫小牧は、甲子園初勝利を目指して8-0とリードしていました。ところが台風の影響でゲームは中止。再試合は2-5で負けと神様は味方せず試練を与えました。この試合を見た人も応援したくなる何かを感じたはずです。
その後、翌年は北海道勢としては初の優勝、それ以上に厳しく素晴らしいゲームの数々に感動し、そして更に連覇、昨年こそハンカチ王子に決勝再試合で負けましたが準優勝と、今では高校野球になくてはならない高校となりました。

今大会の佐賀北も同じく、試合毎に逞しくなり3回戦の前橋商業とは5-2と完勝。準々決勝の帝京戦は本当に面白く、弱い者が強い者に向かっていくようなゲームでした。3-3に追いつかれてから、毎回毎回ピンチの連続。ライトからの好返球にスクイズを2度ホームでタッチアウトと、信じられない粘りを見せ、この試合もまた観衆の拍手を誘いました。

準決勝の長崎日大戦は3-0と、左の馬場君と右の久保君の危なげない完封勝ち。ところがこの長崎日大には練習試合でコールド負けするぐらいで、今まで一度も勝てなかった相手だそうです。ここまで周囲の心配をよそに全く疲れを見せない選手たち。そして日増しに増えていく応援団。驚いたことに佐賀大会の決勝で負けた鹿島高校の選手たちが甲子園まで応援に来ていました。

そして決勝戦。駒大苫小牧の4年連続の決勝進出と常葉菊川の春夏連覇を阻止した広陵が相手。東の横綱を倒したとはいえ、すべてに一枚上の下馬評。ただどのチームよりも初日から長く試合した経験と勢い、そして神を味方にしていました。
試合は全く広陵ペース。2回で馬場君がノックアウトされ2-0、その後無失点を続ける久保君がしのいだものの、7回に2点を相手投手の野村君に打たれて取られ4-0。ほぼ万事休す。攻撃もその野村君を全く打てずに7回までわずか1安打。
帝京戦も同じでしたが、3回から8回まで毎回2塁打を打たれ、逆によく4点で収まっているなぁと思えるぐらいの防戦一方。それでも0に抑えていた守りに、野球の神様がいるように思えてなりませんでした。

そして帝京戦でもセンター馬場崎君のファインプレーの後、打席が回り、ヒットを打ってサヨナラにつながったように、ここも8回裏に唯一ホームランを打てる副島君に回ってくるこの巡り合わせ。宇治山田商戦でもエラーした田中君にチャンスが回ってタイムリーヒット、前橋商戦でも相手投手にホームラン打たれたその裏に、馬場君がランニングホームランを打ったりとすべてに筋書きがあったように思います。

逆転満塁ホームランを打つ前の球場の大声援、判官びいきもあってか異様とも思える雰囲気の中、それまでの三振続きがウソのような文句無しの一発。野球の神様が姿を現わした瞬間でした。審判の判定も9回の3塁タッチアウトもそれしか説明がつかない気がします。
開幕戦を制しての優勝は13年前の佐賀商業以来、そしてその時も満塁ホームランでの決着となりました。

今年は特待生制度が問題となる中、普通の県立高校生が優勝するというドラマがありました。49代表すべてにドラマがあります。たまたま初日に出会い一番長くいいドラマを見せてもらいました。テレビ新聞で‘がばいミラクル’と名づけられたこの感動は、また来年思い出すこととなるでしょう。ホントに毎年、夏の高校野球はハズレ無しです。

ちなみに優勝校を当ててもゲームは負けました・・・なんとか勝ちにしてくれんかなぁ。
こちらは毎年ハズレです。

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