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ブレイブストーリー

ようやく読み終わりました。電車の中でちょっとずつ読んでいたのですが、なかなか進まなくて。間が開くと登場する人物や町のカタカナが読みづらくて・・・。

そもそも読む?と聞かれて、2つ返事で「うん、読んでみる」と言ったのが始まりで、まさか500ページぐらいあるのが上・中・下と3冊も出て来るとは思いませんでした。好奇心が裏目に出た感じですが、まずは読んでみようということで。

宮部みゆき原作のファンタジー小説であることは、みんなが知っていて本を読む人が多いことに驚きました。途中テレビで劇場版をやっていたように思いましたが、見てしまうと読まなくなりそうで止めました。ネットで感想書いている人を拝見すると、登場人物の人となりが希薄で、もう一つ伝わらなかったようです。
主役の平凡な小学生ワタルや、親友のカッチャン、転校生の美男子で超頭が良いミツル、父や母との関係や周りの人間模様に時間をかけれなかったのも仕方のないことでしょうね。本では登場人物のことをおよそ4分の1使って書いているのが、この物語の特徴の1つだと思います。なかなか進まない原因の1つでもありましたが、後々その丁寧に描かれていた意味を掴めた気はしています。

時間内に収めるには相当省かないとダメなのが難しいところですが、運命が変わるかもと飛び込んだ「幻界」での冒険の場面は、テレビの方が分かりいいのではなかったのでしょうか。と言うと、「全然わかってないなぁ」と言われるので書きますが、この「幻界(ヴィジョン)」という「現世(うつしよ)」と一対となったファンタジー(ゲームの世界)を、葉の力で綺麗に描いているところも大きな特徴です。だから読む人それぞれの世界が広がるのです。「幻界」での登場する登場人物?や町の風景など、自分の想像とテレビの映像との差を見てみたいですね。
ただこの町やキャラクターがカタカナばかりで・・・。

自分の運命が変わるかも知れない、願いが叶うかも知れない、いや叶えるためにミツルの後を追って旅に出たワタル。すべてにおいて優れているミツルに一目を置きながらも、いろいろな困難に立ち向かって行くうちに、今までの自分とは思えない勇敢な少年になって行く。そしていつしか自分の願いを叶えることに迷いなく進むミツルと、自分の願いより「幻界」で出会った仲間や平和を優先するワタル・・・。

たとえ願いが叶い運命が変わったとしても、その運命の中で辛いことや悲しいことが起こればまた同じことの繰り返しじゃないかと気づき、「運命を変えることとは、運命に立ち向かえるように自分が変わること」「自分の運命を変えるのも切り開くのも自分なんだ。」
だという答えを自分で見つけ出しました。
ワタルは楽しいこと悲しいことの経験を積み重ねることで、自分ひとりでは何も出来ないことを認め、あるがままの人生を受け入れました。そして自分本位ではない優しさを持ち続けることの尊さを教えてくれました。

最初本を手にした時の印象はゲーム好きの子供の話でしたが、全然違う人間の持つ欲望の深いところ大人の話で、カウンセラーのカウンセリングのようでしたね。
何も変わっていない「現世」に戻ってもガッカリせず、自分だけの再会に喜ぶワタルに強さを感じ、本でありながらホッとしました。

夏休みの読書感想文はこれで完了です。

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